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CGMを疑う1冊

ブロガーのみならず、ネット業界関係者がそそられそうな本が紹介されている。

題名は「the cult of amateur」。
副題が「How Today's Internet is Killing our Culture」と厳しい。

骨子は下記の通り。
  • アマチュアが生み出す、もしくは選び出す情報は信憑性・品質の両面で疑問が残り、プロの成果のただの模倣であることも多く、「ユーザ参加型」の有効性は大いに疑問が残る
  • 「ユーザ参加型」というアマチュア崇拝の昨今の流れが新聞社、出版社といった伝統的なメディアの存在を脅かしいることは甚だ遺憾
  • 伝統的なメディアは「高い専門性をもった才能」の育成機関としての機能も保持しており、それが失われる社会の損失はWEB 2.0が社会にもたらす利益よりはるかに大きい
  • 不特定多数無限大の生み出した情報の氾濫は、真実と虚偽、専門家と素人の境界線をぼやかすだけで、それが望ましい世界をもたらすわけではない
「Casual Thoughts - "the cult of amateur" ユーザ参加型を懐疑的にとらえなおす」から引用)
よ、読みたい。
日本語訳でないかなあ。CGM全盛のいま、面白いタイミングだと思うのだが。

さて、CGMが成立する前提には、精度の高いコンテンツを発見する「検索エンジン」の存在がある。しかし、昨近のPRブログなどの生み出すコンテンツは、短期的な収入を得るかわりに、CGMの価値を下げ長期的な利益を失おうとしている。
皮肉な行動はいつまで続くのだろうか。

といいつつ、このエントリこそ「プロの成果のただの模倣」そのものか聯

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加速するWebマーケティング」カテゴリの記事

コメント

引用頂きありがとうございます。
読み進め、また面白い話があれば取り上げたいと思います。

投稿: ktdisk | 2007年7月 2日 (月) 12時54分

コメントありがとうございます。

骨太の批判本とのこと、続きのエントリーも期待しています!

投稿: zuka | 2007年7月 2日 (月) 14時03分

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